コロナの影響で知人の鍼灸整骨院が閉院、廃業ラッシュが起きている!?【整骨院院長ブログ】
整骨院院長のブログ記事への訪問ありがとうございます。

今回のテーマはタイトルから想像できるようにあまり明るい話題ではないのですが、、、

先日「知り合いの鍼灸整骨院が閉院・廃業してしまった」という話を聞いてショックを受けています。一昨年にも同期の鍼灸整骨院が倒産廃業したという悲しい知らせがあったので「またか、、、」という気持ちです。

そこで今回は「新型コロナ」と「整骨院・接骨院の廃業ラッシュ」について、現役の整骨院院長として個人的に色々と思うことがあるのでそれを書いてみたいと思います。

コロナの影響で整骨院・接骨院の廃業ラッシュが起きている!?

ここ数年、整骨院(接骨院)の廃業・閉院は本当に多く、年々その数が増えているように感じています。

タイトル通り「整骨院(接骨院)の廃業ラッシュが起きている」と言っても言い過ぎではないように感じるほどです。

その背景によく言われている「整骨院(接骨院)の数の多さ」が少なからず関係している、というのは当然のことですが、ただ整骨院(接骨院)の数が多いから倒産廃業する柔整師が多いとは言えないのではないか、と個人的には考えています。

2023年現在、日本全国のコンビニの数よりも整骨院(接骨院)の数が多いと言われる状態なので(正確には整骨院の数だけではなく、整体院なども含めた治療院の数だと思います)、コンビニよりも潰れる数が整骨院・接骨院業界の方が多くなるのは当たり前かもしれません。

事実、ここ数年は新型コロナ感染症の影響が大きく、整骨院(接骨院)に通院する患者数も減少している、というデータもあるくらいです。

ただ、これは個人的な意見なのですが、整骨院(接骨院)業界は二極化が進んでおり、それらも要因・原因のひとつとなって、ここ数年の整骨院(接骨院)の閉院の多さ・廃業ラッシュにつながっているのではないか、と思うのです。

「整骨院(接骨院)業界の二極化が進んでいる」ということは、私の知り合いの整骨院経営者の方(5院規模)がよく言っていることで、他にも治療院コンサルタントも同じようなことを言っています。

整骨院業界の二極化とは、

①整骨院経営が軌道に乗っている・上手く行っている
②経営が行き詰まっている・売上が下がっている

という二極化です。

整骨院業界はこの二極化が進んでいることもあり、そこにコロナの打撃が加わり、経営がうまくいかずなんとか耐えていた整骨院の経営がさらに苦しくなり、やむなく廃業・閉院することになってしまう、というケースが多いのだと思います。

整骨院(接骨院)の廃業/閉院が多い理由・原因は?

整骨院(接骨院)の廃業が多い理由(原因)について。

整骨院の経営が上手くいかず止むなく閉院/廃業してしまう、その理由・原因はひとつではないですが、一番多い理由・原因はおそらく「新規顧客の数が少ない(新規患者数の減少)」だと考えられます。

当然のことですが新規集患(新規集客)だけが整骨院倒産の理由ではありませんが、例えば離脱率が高い(継続率が低い)・単価が低い・家賃や人件費などの経費がかかりすぎている等々、経営破綻するまでには様々な要因が絡んでいるものです。

その中でも、廃業するまで追い詰められてしまった整骨院に共通しているのは「新規患者の減少」のケースが多い傾向があるといえます。

数年前に廃業してしまった鍼灸整骨院の一人院長とも、倒産閉院する数ヶ月前に実際に会って話を聞いたのですが「毎月の新規患者が少ない」という類の話をされていました。

新規の集客=集患が減り、毎月のカルテ枚数も減少し、経営が苦しくなっている、という整骨院は少なくないと思います。一人院の場合だとその割合は高いかもしれません。受付さんの人件費もきつくなって最終的には受付さんにも辞めてもらって院長一人だけになり、ついには廃業閉院を余儀なくされてしまう、同業者としてはやはり悲しい気持ちになります。

「事業譲渡」が整骨院・接骨院の廃業パターン

整骨院(接骨院)が廃業閉院するときのパターンとして一番多いのが「事業譲渡」の形だと思います。

事業譲渡というと難しく聞こえるかもしれませんが、つまりは「売却」のことです。

ベッドや治療機器の機械・内装のカーテンなどの備品も含めて事業譲渡(売却)する、という廃業パターンが多いみたいです。備品をひとつひとつ売るのはとても手間ですし、ベッドやロッカーなどの備品を全部まとめて一括売却できた方が手間も少なく済むこともあり、事業譲渡(売却)という形になるのでしょう。

事実、私が分院展開しようと思い物件を探しているときに、いくつか事業譲渡の案件を紹介されたことがありました。条件や金額など

廃業・閉院される柔整師の先生からすれば「事業譲渡(売却)」ですが、新しい物件探しをしている側からすると「居抜き物件」のことです。

事業譲渡=居抜き物件の場合、物件の賃貸契約やリース契約などの引き継ぐといった感じで、内装も含めた備品を売却(購入)という形ですね。

ただ、その事業譲渡する売却金額で実際に買う購入者(居抜き物件を探している側)がいるかどうか、が難しいところみたいです。

というのも、譲渡する側(売却する側)はできるだけ高い金額で売却譲渡したいのに対し、購入する側はできるだけ安い金額がいい、と思っているわけなので、金額面が一番折り合いがつきにくいみたいです。

実際に私もいくつか事業譲渡(居抜き物件)を見に行かせてもらいましたが、正直な感想をいうと「さすがにこの金額は高いなぁ」と感じる物件が多かったです。(その後、半年経ってもまだ譲渡できていない/売れていないみたいでした)

もちろん、内装に何十万も何百万もかけた・この機械は何百万円で購入したから、と売り手側は思うものですが、買い手側はなかなかシビアな判断をする傾向が強いみたいなので、売り手側が満足する金額で事業譲渡(売却)が成立するのは難しいみたいです。

まとめ【整骨院の廃業ラッシュが起きている!?】

今回は「整骨院の廃業ラッシュが増えているのでは?」というテーマで明るい話題ではありませんでしたが、個人的に色々と思うところがあったので記事を書いてみました。

整骨院が閉院・廃業すると一番困るのはその院に通院していた患者さんたちです。家から近いから、通いやすいから、という理由で整骨院に通院していた患者さんも多いと思います。

そうした患者さんは、これまで通いやすかった整骨院が廃業してしまうと、距離が遠い整骨院や通いにくい整骨院を探さなければなりません。

整骨院の患者さんは、つらい腰痛や膝の痛み、手足のしびれなど、つらい身体症状で悩んでいる方が多く、できるだけ通いやすい院の方が通院の負担がすくなく、ちゃんと通院できれば症状も改善されやすくなります。

それなのに、近くの整骨院が廃業してしまうと遠くの整骨院に行かなければならなくなり、場合によっては通院がしんどくて通うのがおっくうになり、痛み・症状が悪化してしまう、なんてことも起こりやすくなってしまいます。

今やコンビニの数よりも多くなったといわれる整骨院、それだけ多くの方にとって通いやすく、悩んでいる身体症状を改善しやすくなっている状況とも考えられます。

整骨院の廃業ラッシュは、柔整師の先生だけでなく通院する患者さん達にとってもしんどくつらい出来事です。できることならば、整骨院の倒産廃業が減り、より多くの患者さんが悩み・痛みから解放されていくことを整骨院業界に携わる1人として切に願います。